設立時期
1981年2月
団体格
一般財団法人(2011年2月法人化、非営利ボランティア市民活動)
組織と運営
運営委員会・企画部・図書部
アジア図書館建設プロジェクト募金委員会
会員数
1,008名(2021年現在)
財源
会費、カンパ、事業収益金
アジアセンター21
初代代表
山口一郎(孫中山記念館館長・神戸大学名誉教授)
第2代会長
S.K.タゴール(追手門学院大学名誉教授・音楽家)
顧問(1981 年~歴任顧問含む)
今堀誠二(広島女子大学元学長)
稲野治兵衛(関西大学理事長)
オーテス・ケーリ(同志社大学教授)
伊地智善継(大阪外国語大学元学長)
大庭脩(大阪府立近つ飛鳥博物館館長)
陳舜臣(作家)
吉田健三(元中国大使)
S.H.ニコル(ニューヨーク市立大学元図書館館長)
載国煇(立教大学名誉教授)
田島高志(元ミャンマー・カナダ大使)
赤木攻(大阪外国語大学元学長)
謝坤蘭(博愛病院理事長)
狭間直樹(京都大学名誉教授)
N.ウィターナゲ(スリランカ駐日名誉総領事)
事務局長(代表代行)
坂口 勝春
設立目的
1.アジア図書館建設と海外ネットワークづくり
2.国際交流・異文化理解の促進
3.人材育成事業
活動内容
1.アジア図書館設立のための図書資料の調査、収集、整理。
2.アジアセンター設立のための事業計画の立案と関係先折衝。
3.設立に必要な資金の調達。(募金活動バザーなど)。
4.各種文化活動(講演会、語学スクール、音楽会、海外交流など)
刊行物
会報『アジアンあい』(会員無料配布)
『アジア図書館図書目録』(第1巻)(第2巻)
(第3巻は、CD-ROM版)
案内
詳しい案内パンフレット(入会申込書、活動内容、建設プロジェクト募金要項など)会報見本お送りします。
〒共200円(郵便切手も可)を添えてご請求下さい。
特記事項
1981年 アジア図書館・アジア会館設立運動市民の会発足。
1986年 国際図書館連盟第52回(東京大会)にてアジア図書館設立運動支援決議。
1995年 中国大連市に日本語学校とアジア図書館分館開設。
1998年 大阪府知事賞(国際交流部門)を受賞。
2003年 ネパール カトマンズNILI日本語学校に図書館(分室)設置。
2008年 インド プネー市にアジア図書館(分室)設置。
2011年 「会」の法人化。「一般財団法人アジア図書館・アジアセンターをつくる会」と称する。
2019年 50万冊書庫移転。
詳しい沿革についてはコチラをご覧ください。
アジア図書館・アジアセンターをつくろう! 1981-2021
ボランティア市民活動の40年
アジア図書館づくりは“アジアを知らない”から始まった
1970年、アジアを学ぶ市民大学自主講座が大阪府立労働会館で始まりました。アジア研究者、ジャーナリスト、戦争体験者、アジア商社マンなどを講師に迎え、関心あるテーマ、地域を選び、自由に議論する市民のための勉強の場でした。1年間に20回、10年間で200回を記録しました。
1980年、大阪中之島フェスティバルホールで、第1回アジア音楽祭を開催しました。2000人のお客様が楽しんでいただきました。アジアに音楽なんてあるのか、という偏見を打ち破る出来事になりました。私たちが企画したイベントは、80年代への熱いメッセージでした。人びとのこころに届いたのです。音楽専門家ではなく、普通の市民の目線で考えた企画の大切さです。
本と人と文化をつなぐアジア図書館
1981年、「アジア図書館・アジア会館をつくりたい」という願いから私たちの新しい創造的市民活動はスタートしました。「アジアの人は何を食べ、どんな服を着てどういう家に住んでいるのかな?」「アジアの歌や踊りは?映画は今、なにが人気?」「町や村の人々がしゃべっていることばは?」こんな素朴な質問になかなか答えられませんでした。なぜだろう・・・?そんな疑問からアジア図書館・アジア会館づくりの計画に発展しました。音楽イベントから脱皮して日常的に利用できる施設計画の市民プロジェクトを目標にしたのです。さらにアジアを知るための本が本棚に並んでいるだけの図書館を超えたものを理想にしました。
異民族理解、多文化共生社会が21世紀世界の潮流
2013年、海外旅行やインターネットの普及した時代を迎えました。私たち日本社会の経済発展は大きな成長の山を登りきってここ20年間、閉そく状況が続いてきました。これからも長期的には人口減少を含め国内生産力の低下、国力の弱体化傾向は避けられません。衰退する日本の姿は現実です。
これにひき比べアジア諸国の成長が注目され、関心を集めています。日本経済は、アジア貿易がアメリカ貿易を上回りました。私たちはこれからの百年、21世紀をどう生きていくのか?アジア、世界の人びととのつきあい方が大きな課題になってきました。35億人が暮らしをたてるアジアの一員としてこれからの経済的、社会的共存関係のあり方を真剣に考える必要があります。特に次世代の若者にもっともっと「アジア」を正面から向き合い、つきあっていくことをすすめています。未来志向です。
具体的なプログラムとしては若者と一緒になって推進してきた盛りだくさんの催しと勉強会+交流会、海外スタディーツアーなどです。図書館づくりの現場では、市民ボランティア活動を重視してきました。詳しくは、このホームページでも各分野で紹介しています。
アジア図書館に行けば、アジアが読める、世界が見える、日本を考える
21世紀の世界を見ていけば、IT文明の歴史の歯車が地球規模で大きく動き出しました。たとえば、エネルギー問題も環境問題も人間の生存をめぐる問題が表面に噴出し社会が激変してきました。これらの問題をいつでも学ぶことができ、多くの人びとと議論する機会、場所、本格的施設実現が一日も早く求められています。アジア図書館の求めるものは、“知らないアジア”を学べる社会学習センターです。本と異文化とふれ合う市民交流センターです。「アジア」を読んで、「世界」を見て、「日本」を考える図書館が次の時代の人材を生み育てます。アジア図書館には、確かな「情報」と「知識」だけではなく、きっと面白く楽しい第 3の居場所ともなります。
市民ボランティア活動の力で50万冊を蔵書登録
2021年、私たちがこれまで集めて整理、登録した本は50万冊です。こどもの絵本から大人の本まで日本語の本とアジア、外国語の本です。マンガもあります。日本人は、アジア、世界について、もちろん留学生や外国人も利用できます。蔵書は大切な「宝もの」です。全国の方々から、40年間で2百万冊以上の本を寄付していただきました。海外アジアへも送りました。長年のあたたかいご支援にこころから感謝いたします。40年かかってボランティアの皆さんが整理した第1期の50万冊蔵書のデータベース化が達成できました。引続き、蔵書登録100万冊に向けてボランティアワークを継続しています。
アジア図書館は、「平和」を求めてアジア・太平洋戦争の歴史を語り継ぎます
戦後76年です。年々、戦争の体験者が減少してきました。アジアとの戦争の歴史を風化させないために1万冊を超える本、雑誌、写真集などを収集してきました。アジア図書館は「戦争の歴史の語り部」を引き受けています。父と母、おじいさん、おばあさん達の戦争の記録を次の世代、次の次の世代に引き継がねばなりません。21世紀の平和社会を生きる者の義務だと考えるからです。
本が好き、図書館の力を信じる人、建設プロジェクト募金にご協力ください!
21世紀のアジア大交流の時代に入り、アジア図書館にも海外アジアからの訪問者が増えてきました。本格的施設実現を急がねばなりません。長年、私たちはアジア図書館建設プロジェクトの実現を目指してきました。今、あらためてこの目標にチャレンジしていきます。賛同する人が集まり、本が集まり、三番目に資金を集める仕事です。この三番目の仕事が市民にとって最も困難で最大の課題です。一人でも多くの方に賛同していただくことを切に願う次第です。新5ヶ年計画にたくさんの方々のお力添えをお願い申し上げます。
これについては建設募金の項をご覧ください。多くの方々の”こころ”を集めています。
このアジア図書館づくりの趣旨をもっと多くの方に理解していただくために、今年度は、ボランティア市民活動40年間の「アジア図書館づくりのパネル写真展 1981-2021」をアジア図書館事務所にて開催中です。初めての方大歓迎です!ご参観下されば幸いです。詳しくは別項でご案内しています。
▲韓国大田市市民交流団アジア図書館来館。第7次生活協同消費者クラブ20名。(2016年9月)
▲第7次アジア市民交流団来館。台湾、香港、マレーシアの青年たち10名。(2019年9月)
▲インド・プネ市から来日した“さくらツアー市民交流団”アジア図書館を訪問(2019年4月)
▲蔵書整理とパソコン登録作業は、ボランティアの力。40年間で50万冊を達成。
大阪第10回アジア音楽祭を計画中!(2022年)
第9回アジア音楽祭を神戸朝日ホールにて開催(2016年)
「会」活動35周年記念
1995年阪神淡路大震災を乗り越えて 〜大阪から神戸そしてアジアへ
’16年1月17日(日)
於・神戸朝日ホール
▲インドのタゴールソング(S.K.タゴール&サンガムインドミュージックグループ)
うた・踊り・演奏で繰り広げる人間の詩シリーズ。
アジアは多彩で民族芸能の宝庫。アジア音楽芸術の華に酔う!
楽しめた3時間のライブ!21年目の震災メモリアルデー追悼。
1月17日午後2時開演。神戸朝日ホール。2年前の1月の第8回を開催。
今回も来賓含む250人の来場者に音楽祭を楽しんでもらいました。
1980年第1回を大阪・フェスティバルホールの会場で開催しました。
開きたくなったら企画開催する気分の高まり方式で続けてきました。今回で第9回です。
舞台はインド、中国、内モンゴル、インドネシア、コリアで構成。出演は6グループ。
皆さん全てが熱演!に会場の拍手がたくさん。これからも続けてほしいとの会場アンケートを貰いました。
アジアの芸術、民族音楽を鑑賞できる機会そのものが少ない世の中です。
出演者、実行委員の皆さん方のご協力に感謝しています。
当日の模様をテレビ大阪が1月18日夕方の番組でニュース放映しました。
アジア図書館運動もあわせて編集、報道。マスコミも注目してくれました。
▲インドオリッシイダンス 柳田紀美子&チャンドリカ舞踊団
▲中国・内モンゴル馬頭琴とホーミー(ボラグほか)
▲中国・古箏/伍芳(ウー・ファン)
▲コリア・チングドゥル
第10回公演について
第10回公演は、大阪・京都など候補に上がっていますが、まだ日程、内容など未定です。
協力、賛同される方との新しい出会いを大切に考えています。
(アジア音楽祭実行委員会)