一般財団法人 アジア図書館・アジアセンターをつくる会(略称:アジアセンター21)は、ボランティア市民活動を続けてきて40年。みなさまのあたたかいご支援に感謝します!

市民がつくるアジア図書館、育てる図書館

なぜアジアか?アジア図書館なのか?(1981年よびかけ 1990年改訂 要旨)

アジアを知るための音楽の催しや講演会や語学スクールなどが毎週開かれています。
「海外のアジア」だけでなく、アジアからの留学生や日本に住むアジア人の生活にも関心を寄せ友好・交流・共生の目を育てます。
本を読んで勉強できる図書館+交流の場です。
私たちはこんな施設づくりをめざすことにしました。

 

90年代と21世紀は、国際化時代の到来といわれますが、決してバラ色ではありません。
アジアと日本の過去の歴史関係を大切にしながら将来に向けて新しい文化創造を進め、平和を永遠に希求していきます。
なんの手がかりもない市民が訪れ、さらに「アジア」を専門的に突っ込んで研究しようとする人にも同時に開かれたものであることを理想としているのです。

 

アジアにはざっと30億人(1981年現在)の人々が暮らし、世界の縮図ともいえるように民族、宗教、文化などがじつに多彩です。

 

アジアには、ヨーロッパに負けない豊かな音楽舞踊、映画などが親しまれています。優れた思想、哲学、芸術がたくさん存在するにもかかわらず日本の中では「アジア」とのつきあい、教育、待遇はこれまで長いあいだ不当に狭められてきました。私たち日本人のものの考え方はアジアの鏡に照らせば欧米偏重でいびつな姿です。

 

これからは、日本人の国際化のためにも街の表通りに「アジア」と出会う「にんげん」の広場をつくって積極的に社会の文化土壌を耕す必要があります。また、この設立運動の大切な動機として、日本の戦後の経済繁栄は何によってもたらされたかも真剣に考えました。明治、大正、昭和の百年史を通してアジアとの関係史を学ぶことが大切です。

 

日本、日本人は先のアジアとの戦争でアジアの人びとに計り知れない損害を与えてしまいました。戦後を平和裡に生かされた者の人間課題としてアジアの人びととの心の修復は、根本的にはまだなされていないともいえます。
わたしたちはこの心の修復作業をすすめるには、百年はかかるだろうとみています。アジア図書館づくりは次の世代、次の次の世代に継ぐ百年の大仕事です。
時間をかけてじっくりと取り組むことにしました。

 

 

図書館づくりは「本」を集めるところから始まります。二番目は趣旨に賛同する「人」の輪を広げることです。アジア図書館づくりのボランティア活動に汗を流す方が少しずつでも増えることを望みます。三番目、図書館建設のためには「資金」が必要です。これにも大きなこころを寄せてくださることを切望いたします。

Copyright (c) 2013 Asian Library & Communication Center Osaka All Rights Reserved.

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。